RIKA ISHIMORI

INTERVIEW

──櫻坂46として初めて参加する全国ツアーに向けて、石森さんは自分の中で何か目標を立てていましたか?

石森:同じセットリストで何公演も行う機会って、ツアーをしない限りなかなかないと思うので、その経験の中でパフォーマンスを成長させたいっていう私個人の目標がまずありました。それ以外には、今までずっとファンとして櫻坂46のライブを観てきて、セットの作りとかステージ裏の雰囲気とか、どんな方が関わってくださっているのかということは、なかなか想像できなかったことなので、いろいろ細かいところまで見られたらいいなと思っていました。

──実際、ツアーを通してライブの裏側を見たことで、今まで気づけなかったことや新たな発見はありましたか?

石森:衣装さんとかPAさんとか照明チームの方とか、本当にいろんなスタッフの方たちが一緒になって、ひとつのものを作っているんだなっていうことを改めて知れたので、私たちもただステージで踊るんじゃなくて、リハーサルのときからいろんなことに注意しながらライブに臨まなくてはいけないし、すべてが円滑に進められるように動いていかなきゃいけないんだなって感じました。

──ぴあアリーナMMでの3公演目(5月25日)では、先輩たちの「BAN」のパフォーマンスに三期生も初めて加わりました。ぴあアリーナMMは三期生の皆さんが『おもてなし会』で初めてお客さんの前に立った、思い出深い会場です。

石森:『おもてなし会』以降、再びあの場所に戻ることができると思っていなかったので、すごくうれしいという気持ちもあったんですけど、すでに先輩方が素晴らしい「BAN」を披露している中に私たち三期生が加わることはプレッシャーでもあって。三期生はパフォーマンス力ではまだまだ先輩に追いつけないですし、カッコよく見せようとかこういう表現をしようと頭では考えても、実際にはまだそこに手が届かないというのはわかっていたので、今の私たちにできることはこの楽曲をしっかり伝えようということだけでした。最初にひとりでステージに立った瞬間、ものすごく緊張してしまって、どこを見たらいいんだろうと怖気づいてしまったんですけど、後悔だけはしたくなかったので、とにかくこの楽曲がBuddiesの皆さんに届くようにという一心でパフォーマンスしました。

──ツアーを通して印象に残った曲や、思い出に残るメンバー間でのやりとりなどはありますか?

石森:声出しが解禁されたのもあって、「夏の近道」で、Buddiesの皆さんのコールが聞こえた時は本当にうれしかったです。あと、「櫻坂の詩」では最後に先輩たちが振り向いて、私たち三期生を仲間に入れてくれる振りがあるんですけど、そのときにいつも大園玲さんと目が合って、ニコニコしてくださって。あの優しい笑顔で毎回見つめられると、キュンとしてしまいます(笑)。

──楽屋や舞台裏でのやり取りで記憶に残っていることは?

石森:大阪1日目が終わって帰ろうとしていたとき、私から離れた場所にいた田村保乃さんが荷物をたくさん抱えながら私のところにまで来て「神奈川3日目の『BAN』、璃花ちゃんのここがすごく良かったよ!」と伝えてくださったんです。その日は、翌日の公演が配信されることもあって不安になっていたんですけど、先輩から優しい言葉をかけていただけてうれしかったですし、少し心が軽くなりました。

──いろんな地方に行くと、ケータリングにご当地の食べものもたくさん用意されていたと思います。石森さんが一番美味しかったと思ったものは?

石森:名前だけは知っていたんですけど、大阪の「りくろーおじさんのチーズケーキ」が本当に美味しくて。帰りにおみやげに買ってしまうほど、ハマっちゃいました(笑)。

──今回のツアーは石森さんにとって大きな経験になったと思います。この体験を経て、新たに見つかった目標はありますか?

石森:もっとダンススキルを上げたいです。私の自信のなさは、そこから来ているなと感じているので、もう少しカッコいいダンスができるようになって、自分のことを認められるようになったら、さらに成長できるんじゃないかなと思います。

撮影/上山陽介
インタビュー/西廣智一

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ツアー開始前のお悩みに答えてくれた
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