ITOHA MUKAI

INTERVIEW

──初めてのツアーに向けて、向井さんの中で何か目標を立てたりしていましたか?

向井:ずっと思っていたのは、もっと強くなりたいなということです。『おもてなし会』の準備期間にすぐに泣いてしまったりと、弱すぎる自分に嫌気がさすことが多かったので、ツアーのリハーサル期間から本番までを通してちょっとでも強くなるぞと思いながら頑張りました。

──それまでは、自分の弱さに気づく機会がなかった?

向井:はい。もともとひとりで何でもできると思っていたので、この活動を始めてから実はひとりじゃ何もできないことに気づいてしまって。

──ツアーを終えた今、少しは強くなれたと思いますか?

向井:ちょっとは強くなれたんじゃないかなと思います。みんなで話し合いをするときも、自分もちょっと発言してみようと思うようになりましたし、ダンスの練習でも以前はみんなに頼ってばかりだったんですけど、最近はみんなを自主練に誘ってみたりすることも増えて。みんなで映像を見ながら「ここはこうだよね」とか、自然と意見を出せるようにもなりました。

──では、ステージ上のパフォーマンスに関してはいかがですか?

向井:自分ではそんなに上手になったとは感じなかったんですけど、見に来てくれた家族が「ダンス、すごく上手になったね」とめっちゃ褒めてくれて。身近でずっと見てくれていた人に言われたからこそ、本当にうれしくてテンションが上がりました(笑)。

──メンバーや先輩から褒められることは?

向井:先輩がリハーサルをしている隅でよく練習していたので、「上手になったよ」とか「これでいいと思うよ」を言ってもらえたのが本当にうれしかったです……あっ! めっちゃうれしかったことがあって。ツアーが終わってから土生瑞穂さんに連絡をさせていただいたんですけど、そうしたら「最初の公演からツアーファイナルを通じて、表情がガラッと変わってすごく良かったよ」と言っていただけて。私のことをしっかり見てくれていたんだなと、めっちゃうれしかったです。

──先輩と一緒にパフォーマンスするのも、このツアーが初めての経験。中でも、神奈川公演3日目の“スペシャル「BAN」”は特に圧巻でした。

向井:ありがとうございます。あの日は本当に緊張していて、ステージに上がる前はみんな顔が真っ白で。それこそ、「夏の近道」の前から全員緊張していたんじゃないかな。あの会場(ぴあアリーナMM)は『おもてなし会』をやらせていただいた場所でもあるので、『おもてなし会』のときの「BAN」とは比べものにならないくらい成長した姿を見せたいとみんな思っていて。ある意味、『おもてなし会』のときよりも緊張しました。正直、うまくできたとか100%のパフォーマンスだったかと言われたらわからないんですけど、あの日の「BAN」に対する思いだけは間違いなく100%だったと思うので、すごく濃い思い出です。

──向井さんは愛知公演2日目(4月20日)に、小池美波さんと影アナにも挑戦しました。

向井:あとで自分の影アナを聞き返したんですけど、出来が酷すぎて(苦笑)。1時間くらい練習したんです。なのに、あんなにボロボロで。ほかの三期生はスラスラできていたんですけど、私はめっちゃ緊張しちゃって噛みまくりで。練習あるのみだなと思いました。

──地方公演では、ケータリングでいろんな美味しいものを食べたかと思います。何が一番美味しかったですか?

向井:たぶん私、三期生の中で一番食べたと思うんです(笑)。何を食べても美味しくて、全部制覇する気持ちで食べていたので……やっぱり、福岡で食べたラーメンが美味しかったなあ。福岡公演でラーメンを食べるために、それまでずっとラーメンを我慢していたので、より美味しかったです。あと、大阪に行く前日にたこ焼きを食べようとしたんですけど(笑)、大阪でたこ焼き食べるために我慢したのでめちゃくちゃ美味しく感じました。

──満喫したんですね(笑)。では、このツアーを経験したからこそ見つけられた新しい目標はありますか?

向井:いろんな先輩たちのパフォーマンスを見て、自分だけにしかできない表現を身に付けたくて。それが手に入れられたら、もっと自信もつくんじゃないかと思っています。

撮影/上山陽介
インタビュー/西廣智一

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