「咲かない人は、いない」
その言葉のもと、11人の少女たちが集まった。
冬の始まり。富士山の麓。
坂道グループ史上最も長い合宿が始まる。
課題曲として与えられたのは、
最高難易度のダンスパフォーマンスを必要とする
『BAN』。
「今のレベルでは櫻坂46としてステージに立てません」
しんと静まった体育館に、厳しい言葉が響く。
夢 希望 絆
葛藤 挫折 孤独
笑顔 汗 涙
170日を超える密着映像の中に、
その全部が詰まっていた。
誰も見たことのない櫻が、
いま、
咲き始めようとしている。
+2 Another Story
合格発表から2/15のシングル発売まで172日。
11人は常に支えあってきた。
合宿に参加できないメンバーがいても全力でサポートし、
辛い気持ちのメンバーがいても励ましあい、
心でつながっていた。
そして、そこにはドキュメンタリー本編では見ることができなかった二人も必ずいた。
+2 Another Storyは、
学業都合により、ドキュメンタリー本編及び三期生楽曲「夏の近道」Music Videoで、
その素顔を出すことができなかった二人に焦点をあてた、もう一つの物語。
さらに、本編では描かれなかった「夏の近道」Music Video撮影の様子や、
完成映像のメンバー視聴の様子などを加えた特別編集篇である。
2023.03.03 更新
発表当日。
踊ることさえままならなかった11人が、
いま、強い意志のある目をして、立っている。
その表情だけでも、これからの櫻坂を期待してしまうような、
そんな頼もしい、「圧」を感じた。
そして、
積み重ねた約100日の成果は、
一瞬で終わった。
楽曲を届ける、この一瞬のために、
多くの時間をレッスンに費やしてきた。
これからも、そう。
全ては、この一瞬のために、また走り続ける。
2023.02.09 更新
ついに迎えた、一期・二期生との初対面。
憧れの先輩たちを前に、感極まるメンバーたち。
その理由は、櫻坂を目指すことになった彼女たちのルーツにあった。
それぞれが語る、櫻坂に対する思いとは。
そして、BANのフルバージョンのレッスンも最終日となった。
TAKAHIRO先生から、まだ足りない部分があると指摘されるメンバーたち。
ステージ上での立ち振る舞い方、届ける意識、支え合う心、プロになるための最後の追い込み。
明日は11人全員で、
今できる最高のパフォーマンスで、
「三期生のBAN」を届ける。
2023.02.06 更新
合宿が終わった。
まず最初の壁を越えた。
いや、まだ登っている最中かもしれない。
なぜなら、BANのフルバージョンを完成させるというミッションが新たに追加されたからだ。
しかもその出来によって、三期生のミュージックビデオ制作が決まるという大事な課題でもある。
合宿では個々の能力の底上げ、ここからはグループとしての完成度を高めるためのレッスン。
フォーメーションによってさらに難易度が上がり、新たな問題も発生。
なかなか解決の糸口が見えず、グループ活動の難しさを実感するメンバーたち。
一方で、ついに先輩たちに会う日が訪れた。
明るく迎え入れるキャプテンの松田と一期・二期生を前に、三期生は何を思うのか。
2023.02.02 更新
BANの発表まであと1日。
この日は、急遽TAKAHIRO先生がレッスンの様子を見に来ることに。
緊張感のある雰囲気の中、TAKAHIRO先生は何も言わずに、じっと、レッスンを見守った。
メンバーも徐々にそれぞれの良さが出始めてきて、ようやくグループとしての光が見えてきた。
「いきなりBANなんて無理ではないか。」
「でも、やるからには即戦力になってもらいたい。」
そこから始まったこの物語は、果たしてどういった形で発表の日を迎えたのか。
そして物語は、第二章へー。
2023.01.30 更新
毎日のレッスンと自主練、一日のほぼ全てをダンスに費やしてきた成果が少しずつ出てきた。
まだ不安な表情は消えないものの、その成長は周りが見てもしっかりと感じられるほどだ。
夜は少し息抜きで三期生全員で夕食作り。初めての共同作業。
食欲も回復し、気持ちが前向きに変化してきた。
翌日にレッスンを見にくるTAKAHIRO先生に、今ある全力を見せたい。
その思いで今日もレッスンが終わってから自主練に励むメンバーの目は、確かに前を見ていた。
2023.01.23 更新
坂道グループの合宿としては今までで一番長い、5日間の強化合宿が始まった。
無謀とも言われたBANの振り付けは、食欲を奪うほど過酷であった。
「全然できていない。」
先生から次々に浴びせられる指摘に涙が止まらないメンバーたち。
技術的な部分以前に、気持ちが追いつかない。
まだ2日目ではなく、もう2日目というプレッシャーが自分自身を追い込んでいく。
2023.01.19 更新